【書籍レビュー】「繊細さん」の本(私もHSPだった)
こんにちは!かすけです。
突然ですが私
HSP (Highly Sensitive Person)
ということにやっと30年間生きてきて気づきました。
この本を手に取るきっかけは本当に偶然でした。
お気に入りの店で買い物をした帰り、本屋の話題書コーナーに並んでいたこの本に書いてある
「相手が気を悪くすると思うと断れない」
「疲れやすく、ストレスが体調に出やすい」
というフレーズで少し立ち読みをし、思わず購入しました。
<目次>
✅ こんなあなたは繊細さん
✅ 五感に忠実に
✅ 心の深さ
✅ 繊細さんは仕事が遅いは本当?
✅ 繊細さんに共通する5つの力
✅ こんなあなたは繊細さん
本書で繊細さんとは、
あらゆる"刺激"に反応しやすい人
と説明されています。
本書の中にアーロン博士のHSP自己テストという項目があります。
ここには記載できないので、ググってみるとすぐに出てきます。
27項目の内、14項目チェックがつけばHSPかもしれないと言われますが、
私の場合は21項目該当しました。
え?なんでそのことを知っているの?と思いながらチェックをつける始末です。
私自身、仕事をしている時によく感じていたことがいくつかあります。
特にわかりやすい言葉が
・なんでかわからんけど、嫌な予感がして見直すとやっぱりミスしてた
・なんで私が体調悪い/落ち込んでいることがわかったんですか?
・今日はこの部屋、嫌な感じやね(上司の機嫌が悪い)
・一人で映画を見に行くと、すごく感動して泣いてしまうことが多い
・自然が好き。山々の空気や光、緑の感じが
・とりあえず一人にしてほしい
・おまえ、本番のテストにすごい弱いよな
・曲がりなりにも本質を見抜くからね、君は。
・考え方が変よね
・色んなことをすると、集中できない。一つのことが得意。
などなど
人生の中で質問に関連する出来事はいくらでも出てきます。
HSPの存在を理解していない私は自分の中で
きっと直感が優れているんだ
と信じて生きてきました。
でも、直感が優れていると思う割には外してしまうことも多々ありましたし、
一体自分が何者なのか?只少し考え方が可笑しい変な人間なのか?
と悩んでしまうことも多かったです。
今回、こんな診断をするにも少し勇気が入りましたが、この本を手にとって
自分が何者か
が大いに理解できたことが最大の良い点だったと思います。
✅ 五感に忠実に
第2章では、繊細さんがあらゆる刺激を感じる力をもつため、それを
五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)
別に考えることを提案してくれています。
私の場合はおそらく、視覚です。
・周りのちょっとした変化に気がつく
・人混みの中に長時間いると疲れる
・すれ違った人や一瞬話した人のことをよく覚えている
など
それらしい経験はいくつかあります。
私の場合、既に対策済になっていたのですが、物(メガネなど)でブロックするなど対策法が講じられています。
ここで思ったことが、
私自身、物が多すぎる情景は苦手で、自然とミニマリストのような考えを持つようになりました。
これも実は、視覚から色んな役割を持つ物を見すぎると疲れてしまうからこうなったのかもしれません。
✅ 心の深さ
第3章では、人間関係について触れられています。
・なんで私が体調悪い/落ち込んでいることがわかったんですか?
これに対し私の答えは
なんか今日小さく見えた
です。
周りからしたら意味不明な答えですよね(笑)
この時は当たっていますが、時々外すこともあります。
それゆえ確固たる自信があるわけではなかったのですが、本書では推測がどこまで当たるか考えてみることが重要だと述べられています。
又、心の深さは個人差があることに気がつくことが重要とのこと。
心の深さ=その人の熟練度
みたいに思っていましたが、そうではなかったことに気がつきました。
・言葉が伝わらない
これは本当に仕事中よくあることでした。特にコミュニケーションを重視する場面では自分の言葉の勉強、国語力がないのか?と悩んだほどです。
・繊細さんは手を貸すタイミングが早い
これもよく言われました。
なんか君の助けはタイミングが違うんよね、と。
本書では、あなたが動くのは相手にはっきりと頼まれてからと書かれていました。
✅ 繊細さんは仕事が遅いは本当?
これは仕事中おそらく一番悩んだことかと思います。
・仕事中自分の世界が君にはあるんだね
・仕事は遅くないけど・・・
・マルチになんでもすることが苦手ですね
でも誰よりも早く仕事を終わらすことも多々ありました。
私の場合、キーボードを打つ速さ(単純作業)などでカバーしているのかと考えていましたがそもそも仕事はそこまで遅い方ではなかったのかもしれません。
確かに、マルチタスクは判断がぐちゃぐちゃになるので、一度に色んな人に話しかけられるのは本当に嫌でした。
本書にて
はっきりと
繊細さんは仕事が遅いわけではない、むしろ早い時がある
と書かれていて安心しました。
どうやら繊細さんは、仕事道中、あらゆるリスクやミスに気がついてしまい、その対処に追われながら仕事をするため遅く感じる。
しかし、仕事全体でみれば、非・繊細さんは道中のリスク(落とし穴)にハマったりしているので、それにより結果変わらないと説明されています。
・60点の仕事をすれば良い
よく効率が良いとされる先輩にアドバイスとしてもらった言葉でしたが、そもそも自分に合ってなかったんだと思いました。
つまり、100点の仕事を目指せと言われれば、そこまでスピードは変わらない。
しかし、60点で良いとされる場合、手を抜く場所はわからない繊細さんは仕事が遅いと感じられやすいということだったのかもしれません。
✅ 繊細さんに共通する5つの力
繊細さんは主にこの5つが強み
1. 感じる力
2. 考える力
3. 味わう力
4. 良心の力
5. 直感の力
周りの小さな変化を感じ取り、真摯な態度(良心)でそれを深く考察(考える)。
音楽や美術は人より感動(味わう)することができ、直感で自分の合う物を探し当てる。
天才肌じゃないっすか
まとめ
本書「繊細さん」の本を読んで本当に楽になりました。
私がHSPを気にし始めた時、部署中2人くらいだったでしょうか、同じような考えの人が居たように思います。
同じような悩みでよく励まし合っていたことを覚えています。
現在、仕事を辞めフリーランスとして活動していますが、同じようなHSPの人間は世の中に多くいると思いますし、私はどちらかと言えばHSPの中でも心は元気な方だと思っています。
繊細なので、同じような感覚の人はすぐ気がつくと思います(笑)
ので、同じように悩んでいる人がいれば話を聞き、HSPに気がついていない人でも、やんわりと少しでもアドバイスをできたら良いなと思います。